Doctorが業務上使用している年末調整のソフトがある。
決して高くない、むしろ安価なソフトであるが、世界に名だたる企業の子会社である。
しかしながら、ここがリリースするソフトウェアの次元の低さには、
言葉は適切かわからないが、度肝を抜かれる。
「平成24年末に退職し、その給与の支給が平成25年1月になった場合は
源泉徴収票が発行できません。
手書きで退職年月日を補完記入し対応下さい。」
と、不具合対応で説明された。
フリーウェアではない。
立派な企業が、代金を毎月徴収しリリースしているにもかかわらず、この始末である。
源泉徴収票や支払調書は、
昨今「不正還付」が多発しているため、もっとも厳しく審査される書類であり、
一部「手書きで交付された源泉徴収票を持って税務署に申告に行った場合
申告書の書類として受理されないまではいかなくとも、二言三言税務署の
職員から尋ねられることは必至である。
もし仮に田端がそのような源泉徴収票を渡され税務署で
あらぬ疑いをかけられた場合、
「(元勤務先の)あの会社の経理はなんていい加減なんだ」
とか、
「(もと勤務先)あの会社の会計事務所はいいかげんなんだな」
と思う。
はっきり言って
「信用問題」
である。
それを平気でやってのける、そして「今年度は対応の予定はありません」と
言い放てる企業体質に、最近巷を騒がせている「食材偽装」と根は同じでは
ないか、と感じてしまう。
「誇り」とまでは言わないが、
ことの重要性を察知し、真摯に対応する
「責任感」はないのか??
大変口惜しい出来事であった。