先日も触れたが、この7月で田端は税理士となり10年の月日が経過する。
この10年を振り返って思うことは、
人の役に立つことは本当に難しいということである。
もう少し突っ込んで書くと
・人の役に立つことは難しい
・人の役に立ち続けることはもっと難しい
・よりたくさんの人々の役に立ち続けることは更に難しく、至難の業である
無論、ビジネスとして対価を得てという前提がつくのであるが。。。
ボランティアであれば、どんな行為であっても無償である段階で人の役に立っている
といっても過言ではない。
しかし、「対価を得て」となると一定ラインのハードルがそこに出現し、
そのハードルを越えていないとまず満足してもらえず、人の役に立たないのである。
そしてこれを組織立ってすることは、もっともっと難しいのである。
田端がある仕事をする時に、
①いつまでに
②何を
③どのように
④どのようなプロセスを経て提供するか
等々
田端のやり方や基準があり、それに近いものを組織レベルで出し続けること
これは至難の業である。
全員が田端のコピーでないと基本的に無理である。
クレドを毎日唱和し
厳格なルールを作り
品質管理を徹底し
絶えず教育を実施し
これだけのことをやってもやってもやり続けても
少し気を抜くと品質はあっという間に下がる。
それは、基準である田端自身が直接やらないのであれば当然と言えば当然である。
そんなノウハウ的なものはなかなか第三者には完全移植できない。
ひとつだけ言えることは
スタッフ各人が「多くのお客様の役に立ち続けたい」
という強い情熱・想いをまず持っていないことには始まらないのである。
次の10年でどういった答えが出るかわからないが、田端の苦悩は
大雑把に言えばこの点に尽きるのである。
税理士の仕事をサービス業ととらえて出発した青年田端であったが
少なくともこの点においては「道は険しかった」と総括したい。