18歳のころ田端は消防士になろうと思っていたのだが、
願書を提出したのは神戸市であった。
しかし25年前のあの日
田端は税務署にいた。
想像を絶する状況の神戸を見ながら
田端の代わりに頑張ってくれているであろう隊員に
心の中でエールを送るしかなかった。
無論、
仮に田端が消防士になっていたとしても
あの状況では「無力感」を感じるしかなかったと思う。
税理士となった今でも
「無力感」
は時々感じる。
たった一人の税理士が
どう頑張ってもどうにもならない事は山ほどある。
だから
「しっかりとした組織」
を作り少しでも、たとえ一人だけであっても、
「助けてくれてありがとう」
と言ってもらえる様になって行きたい。
その先に多数の人々を助けられる道が見えるのだと思う。
まだまだちっぽけで無力なドクター税務会計事務所だけれども
できる事なら無力感を味わう機会は少なく
達成感を味わえる機会が多い集団になりたい。
その日が実現するまで粉骨砕身の思いで自分にできる事をやり続けたいと思う。
震災犠牲者の方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。