業務かどうかはさておき、税理士の仕事をしていると
決して税金に対する最適解を出せばいい、というシンプルな仕事ではない、
という事に気が付く。
税務署にいた時も、そういう人間ドラマというか人生の悲哀とか
そういうものをたくさん見てきた。
そういう人生の中で想定される「あるある」をなるべく事前に予告し
お客さまと協力しながらそれを回避していく税理士が最高の税理士である、と田端は考える。
だから企業のかかりつけ医としての「ドクター税務会計事務所」なのである。
しかし、人生というのは
うまく経営したら今度は妬みを受けたり
言いがかりをつけられたり、方針のずれから喧嘩別れをしたりなどなど
経営がうまくいっても、平穏無事な人生を送ることはどうやら難しい様である。
有能であればあるほど、人生の後半には様々な乗り越えるべき試練が待っているように感じるのである。
色々な経験を基に想定される未来に対して様々なアドバイスはするのであるが
想定されたものを回避しても想定されていない「え?!」という試練が人生の中にはある。
結婚式のスピーチではないが「まさか」というやつである。
それらも念頭に置いて常々アドバイスをし続けていけるような参謀でありたい。
でもやっぱり人には試練が訪れる。
試練のない人生を歩んでいる人を田端はまだ見たことがない。
心して歩め、人の道。