引き続き、税務調査の最盛期であるが、今回は、「現況調査」に関してである。
「現況調査」とは?
読んで字のごとく、現況を調査するのである。
では、何の現況なのか?
調査日現在の、現金管理の状況や、レジスター周辺の状況や、
その他調査官が、今現在をその目で確認する必要がると感じたもの全てが対象となる。
調査官の判断にて随時実施されるものであるため、ある意味、タチが悪い。。
どうタチが悪いのかというと。。。
ここからは田端の思い出話である。
とある、小さな建設業の調査の時のことである、
社長の事務室=書斎であったため、個人的なものも、
仕事に関連するものもそこには混在していた。
調査は順調に進み、何となく大きな問題はなさそうであったが、
請求書の管理状況が良くなかったためそれが不可抗力であるのか、
意図的なものであるのかを確認する為に、進行年度の帳票監査をすることとした。
社長に進行年度の記帳状況と帳票類の保管場所等を聞き取り、
いざ「保管状況」を確認することとした。
ここで、帳簿に記載されている「請求書」とそうでない「請求書」などがあれば、意図的である。
田端は、いつものように
田端:「こちらの引き出しも何が入っているか確認させて頂いてもいいですか?」
社長:「どうぞ」
田端:「こちらもいいですか?」
社長:「ああ、どうぞ、どうぞ」
なかなか協力的である。これは不正はなさそうである。
ふと、目線を変えた時、デスクの脇に小さなサイドボードがあった。
デスク脇であったため、万一の把握漏れを避けるため、
田端:「念のためこちらもいいですか?」
社長:「そこはあかん。」
来た!!抵抗することは見られるとまずいものがそこにある!!
 
・・・・次回へ続く。。。