明日で、Doctor税務会計事務所を立ち上げて、丸3年を迎える。
先日、起業の際の諸注意などと生意気なことをブログに書き綴ったが、
実は、ほとんどが田端の体験である。
田端は税理士であり、会計も一定水準のものは身に付けている。
そして、税務署時代や独立以前の勤務税理士時代にも色々な経営者を見てきたつもりである。
しかしながら、
本当に経営とは「やってみないとわからないもの」である。
百聞は一見にしかずということわざがあるがまさしくその通りである。
何事にも共通して言えることであるが。
まず、自分の事業計画である。
そもそも、資金計画が自分の思い通りにいかなかった。
その時に感じたことは、
「お金を使って経験を買っている」などと大義を振りかざして、あまり貯蓄に励んで
こなかった自分が情けないと思った。
もちろん、有意義な経験ばかりで、基本的に「生き金」しか使わない主義であるが
必ずしもそうであったかと言うと、疑問符がつく。
若かりし21,2歳の頃、に「将来税理士になろう」と志したのであれば、
もう少し、使うところは使っても、締めるところは締めるべきであったと大いに
反省した。
なぜかというと、
もう少し、自分に資本力があれば、スタッフに無理を強いることなくこの3年間を
乗り越えてこられた、という思いがあるからである。
会社法が施行されるまで、
基本的に1000万円がなければ会社を設立できなかったことの意味を身をもって
体験した。
スターとから借入をするなんて、もってのほかである。
少なくとも「常識的」な経営をするのであれば。
税務署時代の退職金と自らの貯蓄で1000万円ぐらいは貯めておけるはずであった、
と深く反省したものである。
また、お金を貯めるという能力がない人間が、借入を起こした際の行動も一定の
法則があると感じた。
ただ、借り入れただけであるにもかかわらず、「お金持ち」になった気になるのである。
おおきな錯覚である。
これが、
「自己資金は可能な限り貯めて起業せよ」の真意である。
内部留保を積上げ、資金が常にある会社の社長はそのあたりの感覚をお持ちだと感じる。
お金に対するスタンスのようなものだ。
これから先、起業しようと考えている人に出会ったならば、例え煙たがられても必ずこの辺り
をしつこく伝えて行きたいと思う。
つづく。