田端はいつもスタッフに言う。
「無理なら無理といいなさい」
と。
ある元スタッフ曰く
「普通は無理とは言えない」
と。
道理である。
気持ちもわかる。
しかし、
プロとは
「無理なものは無理」
と必ず見極め、
できることは
「できる」
と言い受けた以上はどんな障害があっても必ず結果を出す。
その無理と出来るの境目というか
キャパシティというか
能力と言うか
そういう部分は低く見積もっても構わない。
大事なことは
「できる」
と口にしたことは絶対にやり抜く。
恰好つけずに無理なことは
「無理」
という。
それを繰り返すことで
「絶対的な信頼関係」
が芽生えるのである。
「あの人ができると言ったんだからできるんだろう」
と委託者・クライントに安心してもらえる。
それが大事。
仕事に根性論は要らない。
我々が日常行っていることは部活や同好会でもない。
出来るか出来ないかの見極めの能力が少なくとも
高度専門性を求められる職業に従事する以上は必要であると考える。
田端は一切いい恰好はしない。
「無理なものは無理。できることはできる。」
さて、
何人それが言えるプロフェッショナルを育成できるかな、と。