経営者は孤独である。

田端は幸いにして、経営の悩みを共有してくれるスタッフに恵まれており、孤独感は基本的に感じないが

さまざまな経営者から「孤独である」といった類の話を耳にする。

 

ましてや、経営状態が磐石でない状態であれば、

どの課題からどのように手をつけて行けばよいかもわからない、という話もよく耳にする。

 

もちろん、田端も「経験上」の話や、色々なクライントのサポートをさせて頂く中で見聞き知ったことを

一例として紹介させて頂くなど、さまざまな形でサポートをさせて頂いる。

 

しかし、やはり、我々は会計事務所。

「過去」の数値から、現状を解説し、数値上から見える「問題点」を伝えることが一番の役割である。

ただ、田端の実感では、会計を「過去の数値=税務署申告用」としか考えていない経営者も相当な

数おられるのではないかと実感する。

景気、経済が好調な局面、およそ2、30年ほど前であれば、それでもいいのではないかと思うが

何かと不安定かつ世知辛いこのご時勢、未来を切り開くには「過去」にヒントがある。

 

先日、ある知人に紹介して頂き、

初めてお目にかかった経営者も、これから「数字」と向き合い「課題」の発見と「解決」に取り組んで

行きたいとのことであった。

今までの決算書や試算表を拝見したが、課題の発見と解決に向けての資料としてはあまり使えない

ものであった。

 

経営者はただでさえ孤独なポジションである。

数字と「対話」し次の一手を「検討」する資料にして頂ければ、「会計人」としてこれほど嬉しいこと

はない。

田端にとって、会計とは「過去を知ることにより、未来を描くことのできる指針」である。

 

もっともっと、Doctorの出番が多くなる、いや、同じ志を持った会計人が増えることを切に願う

今日この頃である。。。