先日北海道へ出張した際、少し時間に余裕があったので、
車を借りて札幌市豊平区まで足を伸ばしてみた。
ドライブではない。
実は、若かりし頃初めて北海道へ旅行に行った時にお世話になった人がいたので、
もし会えればとの淡い期待を抱いてハンドルを握った。
話を17年前に戻そう。
初めて北海道に行った時のこと。
ツアーではなく、レンタカーを借りて自由気ままに北海道をドライブする予定であった。
今となっては「どこで」出会ったのかは記憶が怪しいが、
その「おっちゃん」は不意に「どこからきたの?」と北海道の柔らかいイントネーションで
語りかけてきた。
まぁ、平たく言えば「キャッチ」である。
そのおっちゃんは水産会社の社長で、
「蟹買うんだったらその辺の市場とか空港で絶対に買うんでないぞ」と
セールストークを始めた。
まだ純朴な青年田端はのこのことおっちゃんの後に付いて行き、
そのおっちゃんの店舗でたんまりと蟹を買って帰ったのである。
しかし、おっちゃんが「蟹ならどこにも負けねえぞ」と自慢していた通り
とっても良い蟹でお土産を送った知人などからは大好評であった。
しばらくは、年賀状のやり取りや電話注文でコンタクトを取り合っていたのだが
色々と事情があり、疎遠というより記憶の片隅に追いやっていたのである。
しかし、昨今北海道へちょくちょく出張に行く際、空港で蟹を見るたびに
おっちゃんを思い出していたのである。
長くなりそうなので続きは次回に・・・