いわゆるホワイト企業に就職した新卒の約30%が3年以内に退職するという。
そして、その内の約30%の退職理由が「成長機会がないから」とのことらしい。
昔と比べて比率が下がったのか、上がったのか不明であるが田端は少しホッとした。
今の若者も成長したがっているのである。無論ワークライフバランスという観点があるのが今時の若者らしいといえばそうなのであるが。


脱線ついでに、田端の時代は第二次ベビーブームに生まれた子供なのでとにかく
「競争」である。先々豊かになるためには、競争を勝ち抜かないと明るい未来は
ないと感じられた(というか洗脳された?)。なのでワークライフバランスという概念はなく「モーレツ」が成長したい若者には前提であった。

さて、話が脱線したので元に戻そう。


「成長機会が欲しい」


うれしい響きではないか。ホワイトだのブラックだの今の若者は成長する事を放棄したのか?
と田端はひそかに感じていたのであるが、どうやら


「成長機会を奪われたうえで、とことん労働力として搾取され続けるのが嫌」


という事なのであろう。


マイノリティの考え方、感性なのかもしれないが、そういう若者がいるのは非常に嬉しい。
ドクター税務会計事務所は年々ブラックからホワイトに向かって移行中である。
7/1から料金体系にも変更を加える事になった。
税理士事務所、という経験やノウハウの塊のような仕事はどちらかと言えばブラックである。


知っている人、経験したことがある人には10分でできる仕事も、そうでない人であれば一日かかってもおかしくないのがこの業界の仕事である。


かといって、だからブラックで当たり前、というのもまた違うと考える。
ITを駆使して、限りなくホワイトに近いグレーを目指さないと、と田端は考える。
昨年導入した「自己研鑽制度」という労働基準法無視の

「成長したい人にはとことん付き合いますよ」


という制度を労使双方でうまく活用しながら、組織も「成長を望む」人も成長していきたい。


蛇足であるが、成長を望まない、定時に帰れてそれなりの給料がもらえれば幸せ、という人に向けた仕事もある。そこは勘違いしないでほしい。


でも、ドクター税務会計事務所の扉を叩く人はやっぱり成長を望んでいる人が多いかな。。