さて、調査終了時に、顧問税理士がいる場合は税理士が、
そうではない場合は、納税者自身が調査内容に関して、主張・陳述等の交渉を行う。
税理士も納税者も一番緊張感が高まる瞬間である。
売上除外や架空人件費などの、いわゆる黒い部分に関しては、
本来情状酌量の余地はない。
その行為を実行する中で、計上していなかった経費などがかろうじて認容される程度である。
他方、経費内容などのグレー部分に関しては大激論になる部分である。
・業務関連性があるかどうか
・支払先が申告していない場合は、本当に支払ったのか
・同族企業などの場合は、役員賞与に該当しないか
など、など枚挙に暇がない。。。
数百人の税理士や納税者と調査内容に関して議論して来たが、様々な経験をした。
・感極まって泣き出す場面
・激高し、デスクを叩く場面
・全く無反応で対応に苦慮する場面
・極めて論理的な話が展開する場面
「月夜の晩だけやないで」
と目が点になるような一言を発し帰って行く納税者も。。。
などなど、様々な記憶が走馬灯のように思い出される。
また、担当者とのみ折衝をする場合や、
統括官を交えての場合また、徴収担当と納税の段取りも踏まえた折衝であったりと、
バリエーションも豊かである。
では、無事調査が終了した場合、その経過は如何に記録され保存されるのか?
次回以降の調査の際の参考となる。
その記録に関しては次回に書き綴りたいと思う。。