税務調査もいよいよ下火となってきているが、
調査終了間際に、調査官は必ず資料を収集する。
資料情報に関しては以前にも述べたとおり、様々な資料が存在するが、
それを活用する際にも色々な方法がある。
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唐突ではあるが、調査官は意地悪(?)である。
法定資料や探聞資料、重要資料など様々な資料が
調査対象者の資料としてファイリングされているが調査官は、
資料内容を一切明かさない。
情報は握っているが、あえて、知らないフリをして社長に、
あれこれと聞き取りを行うのである。
そのプロセスで、
把握している資料とヒアリング内容が異なる時
①資料自体の間違い
②社長が嘘をついている
以上のどちらかとなってくる。
②の場合、なぜ嘘をつくのかをその場でシミュレーションし仮説を立て、検証していく。
それが、調査である。
例えば、以前も触れたが、「愛人」にマンションを買い与えた場合、、、
調査官:「最近、法人・個人も含めて、不動産や車などの大きな買い物はされてませんか?」
社長 :「いえ、特にないですよ。」
この段階で、なぜ、社長はマンションの購入を隠す必要があるのか、と考えるのである。
最も、プライベートに関しては言いたくないという心理は理解できるのであるが、
あらぬ「嫌疑」をかけられないためには、調査官の質問には全て正確に答えることが、
最良の策である。
いくら鎌をかけても、
言いにくいことも含めて全て正直に情報開示してくれる納税者の心証は
極めて良好ということは、言うまでもない。。。。
調査官も人の子である。