さて、今回は「人の口に戸は立てられぬ」編である。
タイトル通り、いくら堅牢な(?)脱税をしていても意外なところから発覚するのである。
◆ケース1:従業員
別に、従業員が情報をリークする訳でもなく、タレコミをするからでもない。
調査官が調査に来たときの「質問事項」を全て想定することはできない。
調査の際に、代表者の答弁内容に信憑性が低いと考えられる場合や、
従業員レベルに聞いた方がよいと判断される事に関しては、
従業員にヒアリングが実施される。
・・・そこで、社長の回答内容と従業員の回答内容に相違があり、
そこから発覚・・・といったケースも実際あるのである。
「状況」を考えて話せる人ばかりではないのだ。
◆ケース2:同業者
こちらも、タレコミなどの類ではない。
あくまでも調査の際の「雑談」で様々な情報が収集される。
「同業者で今勢いあるところってどこですか?」
といった、好況業者をヒアリングするのは初歩の初歩であり、
調査が進展していった際には、業界独自の「仕組み」や、
司法取引的に「業界の事情や手口」を全て暴露する人も中にはいる。
もちろん、暴露のケースは少ない。
「不正」が発覚し、その全容解明の過程の中で「詰め」られ全てが
明るみにでてしまう。。。といったケースがほとんどだ。
少し大げさではあるが、、、
「天網恢恢疎にして漏らさず」という諺があるが、
やはり脱税はひょんなことから発覚するのである。