今回は俗に言う「タレコミ」、正確な表現をすると「投書」の実態について解説したいと思う。

正直な話をすると、「タレコミ」は非常に多い。。

悲しいかな人は「妬み」「嫉み」「恨み」で税務署にタレこむ。

大きな署であれば日に数件もタレコミがある。

その内容は、

「○○に住んでいる、××さんは最近羽振りが大変よくこの前のお盆には1週間で200万円も使ったと

豪語しておりました。また、ある時は税務署には税金を1円も払ったことがないとも言っていました。

おかしいと思うので調査してください」

といった誹謗中傷ベースなものや

 

「○○株式会社の経理担当をしておりましたAと申します。諸事情があり、

現在は名を伏せさせて下さい。

○○株式会社は▲▲有限会社への外注費の支払の際には必ず倍額を支払った様に経理し、

先方の社長よりその架空分の80%が社長の個人口座にキックバックされるように不正経理

しております。

社長の個人口座は、、、、、(後略)」

などと、非常に具体的で間違いなく真実であろうと思われる内容のものもある。

 

もちろん、前者の誹謗中傷ベースのタレコミもその真贋を検討し「クロ」と判断すれば調査をするが、

調査の確率が最も高いのが後者の具体的なタレコミである。

この手のタレコミは、かなりの高確率で真実であることが多い。

タレコミの主は「元愛人」などといったケースが多いのも「マルサの女」を地で行く世界である。

基本的にタレコミがあったことは、調査対象者には一切告げられることはない。

競合相手のの同業他社が仕掛ける場合もあるかもしれない。。

ただし、「投書」が存在するかどうか知っているのは「当局」だけである。

 

次回は内偵調査に関して解説します。