先週末と、今日でたまたま現職の税務署の職員(先輩と後輩)と雑談をする機会があったが
とても感慨深かったので、アップしたい。
まず、先週末に「雑談」したのは昔にお世話になった先輩であった。
たまたま、雑談する機会があったのだが、その内容とは納税者の倫理観である。
田端が現職の時の印象では、全納税者の約半数程度が「悪い」納税者=脱税をしていると
いった感覚であった。
特別調査などに従事させてもらうと、「調査」におじゃまするのは、前提として「悪い」納税者である。
接する納税者がほぼ全て「脱税」をしているという環境では、世の中の納税者はみんな不真面目
のように感じてしまっていた。
そしてその先輩との話で印象的だったのは、その「悪い」納税者の比率である。
田端が退官し民間人になって感じた、世間の良い納税者の比率のは、8割くらいではないかと思うと
その先輩に率直なところを語ってみた。
すると、その先輩は「俺もそう思うよ」とシンクロしてくれたのだ。
そこから、税務談義に若干花が咲いたのだが、自分が現職の時に持っていた感触が、良い方向に
ブレたことが嬉しく、それをかみ締めた週末であった。
そして、今日。。。
現職の時から、個人的な交流があった後輩と道でばったり。
近況を報告し終えると後輩は、
「脱税方法なんか教えたらだめですからね!」と田端に釘を刺す?鎌をかける?一言を発した。
田端は、
「うちのお客さんはみんな前向きなお客さんばっかりやから大丈夫や」と答えると、彼は
「ホンマですか!?脱税は人間の本質ですから気をつけてくださいね」と、、、、
実にシンプルではあるが、「深い」言葉である。
魔が差すという言葉が存在するのも事実。
止むを得ず、、、というシチュエーションも想定されるし、、、
結局、納税者、我々からすればクライアント、を正しい方向に導いていくのは我々税理士の
言動にかかっている部分が非常に大きいのではないか、と改めて知らされた一言。。。
常に「原点」を大切にしなければと、心に刻んだ夕暮れであった。。。