さて、調査官の目線~脱税は割に合わない~の一部も大詰めとなってきたが、
最後に田端が税理士を目指したきっかけとなる様々な事件をショートストーリーで
お送りしたいと思う。
念のために断っておくが、他の税理士やその他関係者を誹謗中傷する目的は皆無である。
関係各位や諸団体の方々にはくれぐれもご理解を頂きたい。
さて、とある工務店へ調査へ行った時のことである。
社長の自宅件事務所はもちろん、自社仕様でとても立派なものであった。
天井を高く設計し、光が多く入る間取り、随所に配慮されたバリアフリー … etc.
田端:「社長、立派なご自宅ですね」
社長:「それほどでもないよ、でもな、この柱は…、あの窓は…その床は…」
と自社の理念を交え懇切丁寧に説明してくれた。
材料のチョイスから、施主への心配りなども満点レベルで、
田端は自分が家を建てる時はここにお願いしたいと正直思ったのである。
さて時は進み、税務調査は展開してゆく。。
売上がおかしい。また、外注費もどうやら架空の匂いがする。
社長の人相は良く、とても脱税をしてやろうという意図が働くような、雰囲気ではない。
もっとも、人相と申告内容は全く関係ないが。。。
田端は、意を決して社長に詰問を始めた。
田端:「社長、この売上ですが、、、」
《次回へ続く》