好評の「脱税は得なの?」シリーズであるが
今回は、まず「不正計算ソフト」の事例を紹介したいと思う。
ある業界で、「起動時に**のコマンドを実行すれば真実の集計画面が起動する」
というソフトが流通していたのであるが、あっけなく国税当局に解明されてしまったというケースがあった。
その経緯は、、
とある経営者の税務調査を行った際、
①申告と全く異なった日次集計表をPC周辺で把握(恐らく破棄し忘れであろう)
②どう見ても、同一システムで作成されたものであったため、徹底的に追及
③その経営者から「裏コマンド」の存在を知らされ不正計算ソフトの全貌を把握
④そのマニュアルを回収し、同システムを使用している全国の同業者を「資料化」
その後・・・
ご想像にお任せします。。
・・・誰か1人でも、「チョンボ」をすれば全て終わりなのである。
続いて、脱税で会社は大きくなるのか?について触れてみたい。
会社を大きくするには、やはり「脱税」ではなく「節税」である。
既に触れた通り「脱税」は
・大きな精神的負担を負う作業
・裏金はどこまで行っても裏金
・かなり高い確率で摘発される
ということが言えるので、やはり得策ではないと言える。
法の範囲内で「節税」を的確に行い、利益の40%を「税金」として支払えば残り60%は誰に何も
言われずに使うことも、貯めることも自由である。
結局、「脱税で会社は大きくならない」のである。