今回は内偵調査と外観調査に関してふれてみたい。

まず、内定調査とは基本的に「内偵調査」を行うのは「飲食・サービス業」である。

飲食店、風俗店、パチンコ、ラブホテル等が最も一般的である。

例えば、飲食店の内偵調査を具体的に解説してみると、、、

人数等は、

・できればカップルで行くのが良い

・カップルでなければ2~3人で

 

店に入ると

・席数や配置

・料金システムや料金

・従事員の数

・内偵時の客数

・レジの位置や有無

などを確認し、目の前でメモを取る訳にはいかないので携帯でメールを打つフリをしてメモしたり、

アナログな手法としてはトイレでメモを取るなど、実は飲食を堪能している暇はない。

怪しまれてもいけないので、適当に馬鹿な話をし、

・客の出入り

・勘定時のレジ打ちの有無

・伝票記載の有無やその方式

などを事細かにチェックする。

また、恐ろしいことに内偵調査は一回では終わらない。

居酒屋であれば、金曜日の夜に行けば繁盛しているように見えるものであるし、

逆に月曜日に行けばその逆に見える。

喫茶店であれば、モーニングの時間帯とランチの時間帯では回転も単価も違う。

色々なシチュエーションを見て

・平均単価

・平均回転率

・空席率

などをはじき出し、一日の、一週間の、一ヶ月の売上を推計する。。。

熟練されてくると、かなり近似値をはじき出すことが可能となるのである。

しかし、話は変わるが、

内偵調査=税金で飲食 は羨ましいと思われる方も多数おられると思うが、

味だけは覚えていたためしがない。。

どうせおいしいものを食べるのであれば、自腹で行き、心ゆくまで堪能したい、

とよく思ったものである。

 

次に外観調査であるが、その名の通り、「外観」を調査するのが目的である。

調査対象者の選定時にはやはり、会社の外観を必ずチェックする。

・立地は?

・周辺の環境は?

・社長や従業員の車は?

・客商売である場合は、その繁閑

・本社の入っている建物の雰囲気

など、業種によっても様々であるが、チェックすべき項目は非常に多い。

また、外観調査の際には出ていた「看板」が調査時には隠されており、追及した結果、

その売上を除外していたなどという話は枚挙に暇がない。

また、外観調査は会社だけではなく代表者の自宅やその関係者の自宅など、

一度は見ておいた方がいいものは何でも見ておくのがセオリーである。

 

調査の際に、知っていると知らないでは、展開が180度変わるケースも多々あるからである。

また、不運なケースとしては、外観調査を行っていた際に銀行マンが単車に乗り集金に来ていた

のでナンバーを控えどこの銀行かを調べたら「公表外」の銀行であったというケースもあったりするのである。

調査は、ほんの数日で全てを調べあげてしまわないといけないので、事前情報が命である。

調査官も必死に情報収集をしているのである。

 

次回は、調査選定の最終回を予定しております。